New Zealand Woman's Weekly  2003.11.10
Celluloid Haven のスキャン
ヴィゴの内面

ヴィゴ・モーテンセンが、人生、愛、詩、そしてロード・オブ・ザ・リングでアラゴルンを演じることについて話す。

By Jenny Ewart

Q: 『ロード・オブ・ザ・リング』以来、人生は変わりましたか?

気付かないね。そんなに外に出ないんだ。映画について何か言う人や、僕のことに気付く人は少しだけ増えたかもしれないけど、ほとんど前と一緒だよ。

Q: では、あなたの人生で、あなたを大いに変えた出来事は何?

息子を持ったこと。他のことは、それには全く及ばないよ。

Q: どんどん有名になることについて、あなたの家族はどう対処してますか?

平気みたいだよ。敬意をもってくれるのも、無礼だったりするのも、以前と変わらないよ(笑)。

Q: 人間の良心が世界を良い方向に変えるという、これらの映画のメッセージを信じますか?

うん。小さいことだとか、つまらないことだって感じようが、関係ないんだ。人は、他人の人生に影響を与えることができるんだ。良くも悪くもね。

Q: 人生を良くするために、どのような行為を日常的にしてますか?

僕にアドヴァイスや批判をする人に対して、オープンでいるよう努めているよ。そういうことを聞くのが嫌なときもあるけど、オープンでいよう心がけている。それから、息子に対して、公正で、思いやりを持ち、助けになるよう努めているよ。

Q: 永遠の愛を信じますか?

まずは “愛” を定義しないと。犠牲を払うことや、悪い時を乗り切って、それでもその人に良いところを見出すことを意味してるの? ある意味、愛は続くものだと思うよ。そうしようとは努めているけど、いつも上手くいくわけではないね。

Q: 愛が続くためには、その愛は何に基づいているべきだと思いますか?

尊敬。実際に尊敬しないといけないと思うよ。相手に物事を選ぶ自由、自由な意思を持たせてあげないと。相手の自由な意思に敬意を払えなかったら、問題が起こるさ。

Q: 傷ついた心を癒す、一番良い方法は?

まず、傷ついたってことを受け止めること。そこから目をそらしちゃいけない。”立ち直るために誰か他の人を見つける”って人もいるけど、それは現実逃避だよね。

Q: あなたは俳優で、詩も書くし、絵も描きますよね。今でもやりたいことをすべてやり遂げようとして奮闘してますか?

そうだよ。人生がもっと長かったら、眠らなくても平気なら、って思うよ。眠るのは好きだし、特に夢を見るのが好きなんだ。でも、睡眠がぜいたく品ならいいのにって思うよ。カバーの下にもぐって、雨の音を聞いて、でも、もし眠りたくなければ、眠らずにすめばいいのに。

Q: 夢をアートの素材として使いますか?

うん。ある意味、夢の内容っていうのは、起きている時に経験していると思っていることより、リアルであることがあるんだ。

Q: あなたの詩は、幸福と苦痛のどちらから生まれるのですか?

僕は多分、なんらかの複雑な問題がある瞬間について、沢山の詩を書いてきたと思うんだ。だけど、両方の要素があると思うよ。

Q: 体型を保つために、何をしていますか?

体型維持のために特別何かをするっていうより、アウトドアで体力を使うのが好きなんだ。木を植えたり、乗馬をしたり、森の中をうろついたりね。サッカーやるのも好きだよ。

Q: どうやって人生のバランスをとり、バッテリーを充電しているのですか?

1人の時間を作ることだね。できれば、自然の環境の中で。ただ座って、何かを見て、何も考えないんだ。

Q: 他のキャストにとって、あなたはある意味、精神的なリーダーでしたよね。意識してそうしたのですか?

彼らと働くのは確かに楽しかったし、本当に大きな家族のように感じたよ。もしかしたら、僕はその中で、ある意味、兄のような役割を果たしたのかもしれないね。もしそうだとしたなら、嬉しいよ。僕たちキャストやクルーの間には、これはいつもどおりの仕事じゃない、何か重要なことだ、という暗黙の意識があったんだ。

Special Thanks: Mary, Viggo's Celluloid Haven and chicaさん!

translated by yoyo