stuff.co.nz  2003.11.26
ヴィゴ、写真で恩返し

stuff.co.nz の写真 LotR のスター、ヴィゴ・モーテンセンは、アメリカからずっと離れた、ここウェリントンで里帰りのようにくつろいでおり、写真にもそれが表れている。

ウェリントン、マッシー大学のグレート・ホールには、今週から開催される個展のための150点以上の写真が展示されている。また、土曜にはシティ・ギャラリーで、ウェリントン関連の別の写真展が開かれる。露出を長くし、光と風景に焦点を当てた写真は、ほとんどが抽象作品で、LotR の撮影中にモーテンセンが経験した、NZの様々な面を捉えている。デンマーク、イギリス、アメリカで撮った作品も少しある。彼は指輪三部作でアラゴルンを演じている。

LotR Tシャツを着て、裸足でギャラリーを歩き回りながら、モーテンセンは、展示されているあるシリーズの作品が偶然の産物であると説明する。彼が冗談にLost 1, 2, 3, 4と呼ぶ作品は、ある晩ウェスト・コーストのブッシュで、その地形に刺激されて撮影したもので、自分の位置を確認しようとフラッシュをたいた時に撮れたのだという。「結局、月の光で自分の位置がわかるまで、しばらく木の下で休んでいたよ。」

モーテンセンはウェリントンをこよなく愛している。「日曜の朝、人気(ひとけ)のないダウンタウンを歩き回るのが好きだったよ。みんなが起きて二日酔いをいやす前の時間がね。特に、暖かい季節。霧雨も好きだったなぁ。ひどい雨の中、通りを走っていってバーに駆け込んだっけ。どんな時でも、ここはいい所だよ。」作品展は、モーテンセンがこの国の風景をどう受け止めているかを、NZの人々に示す機会でもある。彼はこう言う。「恩返しみたいなものだよ。」

モーテンセンのthe Mo Te Upoko-o-Te-Ika - For Wellington のオープニングは、金曜日にグレート・ホールで、マッシー大学が計画しているフィルム・スクールの奨学金の資金集めのイベントで行われる。同大学では、当初用意していた600枚のチケット完売のため、100ドルのイベントチケット200枚を追加した。LotR のスターたちも多数出席する予定である。モーテンセンはまた、ヴィクトリア大学現代文学研究所の資金集め援助のため、土曜の夜、パラマウント・シアターで詩の朗読会も行う。

translated by estel