Entertainment Weekly: Special Collector's Issue  2004.5
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出演者:ヴィゴ・モーテンセン (アラゴルン)

万歳、王様。ストライダーという名の謎めいた野伏としてホビットたちに紹介されたアラゴルン。オーク征伐に全力を尽くした戦士であり君主は、三部作の終わりに王となる運命を果たす。

年齢45歳。トールキン作品について

僕は原作を読んでいなかったから、トールキンがどんなものを題材にしたのか知らなかったんだ。(それがわかった時、)この役に「イエス」と言ったことが報われたような気がしたよ。自分の選択が間違いではなかったことの一つのしるしだね。ほとんど忘れ去られていた題材から取られたもの、僕たちが気づいているかどうかは別として、人間としての僕たちの一部のようなもの、に関わっているんだと知って、他では得られない機会だと思ったよ。

撮影中の生活

キャストもスタッフも協力的だった。これまでの僕の経験と比べても一番だよ。(この映画がなければ)同じ時を過ごすことなどなかったかもしれないあらゆる種類の人たちが、とても親しくなって、お互いを理解し合う仲になっていたんだ。僕には、旅の仲間はその縮図を示しているように思える。中つ国の希望は孤立主義なんかじゃない。自分自身について知り、自分がその日の困難な仕事をどう切り抜けたかを知るようになると、他の人たちのこともわかるようになったよ。

エルフ語について

(エルフ語を話すことで、)トールキン本人と直接つながっている感じがした。彼の手が肩に置かれている感じ、彼が手を握っているような感じだった。

お気に入りの記念の品

僕が乗った二頭の馬。それと、ピーター(ジャクソン)とフラン(ウォルシュ)からは、僕が映画の中でしていた指輪をもらったよ。旅で傷がつかなかったきれいなものだよ。

人生を変えるような経験?

その通り。あれだけ長くいて、ニュージーランドという国に心を動かされないなら、感情が麻痺しているとしか言いようがないよ。

この三部作が遺したものは?

僕の心に残っているのは、個々の完成した映画よりも、この映画作りの全てのプロセスなんだ。本当にこれは、最初から最後までチームワークの成果だよ。映画はそうやって作られるべきだ。僕が最も大切だと思っているのはそのことさ。そして、それは滅多にないことだと思っている。

translated by estel