Billed-Bladet  2005 No.24 英訳
ヴィゴ、デンマークへ

「夏休みは家族と一緒に過ごしたい。」デンマークの血を引くスターは言う。

(写真の説明)
LotRの後、彼はしばしば「キング・ヴィゴ」と呼ばれる。そこで、Billed-Bladetのハリウッド担当記者が、"A little royal one should be allowed to be" (ちょっとぐらい王様であることが許されていいはず)と書かれた宣伝用のTシャツを作らせた。 「王様のニックネームで呼ばれることには、全く文句はないよ」と、彼はにこやかに答える。「どうもありがとう。」

「次の映画の撮影が6月に終わったら、必ずデンマークに行くよ。今のところ他に役をやる予定はないから、リングステズに住む僕の家族と一緒に、長い休暇とデンマークの夏を楽しむことができるんだ。」半分デンマークの血を引くスター、ヴィゴ・モーテンセンは言う。

「夏にデンマークを訪れるのが好きなんだ。夏のデンマークにまさるものはないからね。もうすぐ息子のヘンリーも学校が終わるので、今回は一緒に行くことになると思う。ここ数カ月あまり会っていないからね。実際、最近僕は旅が多いんだ」と、46歳のヴィゴは言う。その彼と、本誌はカンヌ映画祭で会った。彼は、新作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(デンマークでは10月にプレミア)のプロモーション中だった。

息子のヘンリーは、今17歳。モーテンセン・ジュニアはあと1年で卒業だが、その後何をしたいか、はっきりはしていない。「演劇に興味を持ち始めているかもしれない。学校の舞台への参加がとても楽しいと思っているようだし、実際、彼はとても上手なんだ」と、誇らしげな表情を目に浮かべて、ヴィゴはそう付け加えた。

顔を覆っている豊かなヒゲのせいで、このセクシーなスターだとは見分け難い。だが、そのオーシャンブルーの目は、いつものように輝きを放っている。ヴィゴは自分の演じる役に生きている。彼は、アグスティン・ディアス・ヤネス監督によるスペイン映画で、今度の休暇まで撮影が続けられる「アラトリステ」での役のため、口ひげを生やすことを自ら選んだ。 「今のようにするのに何ヶ月もかかったよ」と、その豊かなヒゲについて、笑いながら彼は言う。「でも、できるだけ早く剃ってしまうつもりだよ!」

(写真の説明)
ヴィゴはカンヌであやうくパニックになるところだった。彼の特別なハーブティーが入った、これもまた彼の特別な魔法瓶がなくなったのだ。そして、本誌記者が見つけて彼に渡すと、彼もほっとした。「ふぅ〜。これ、僕にはほんとに大切なものなんだ。」

ヴィゴの息子ヘンリー(この写真では父の後ろ)は、自宅のあるロサンゼルスの学校に通っているので、カンヌには来なかった。 「彼は一人で家にいられる年齢だし、一人でも楽しみ方がうまいんだ。ヘンリーは僕と同じで、たくさん本を読んだり絵を描いたりしているよ。」

ヘンリー、父の車を手に入れる

ヴィゴの息子、ヘンリー・モーテンセンは、彼の父の富も享受している。彼は運転免許を取得して1年になるが、自分の運転はとても慎重だからと父を説得すると、ヴィゴは、私用の愛車、トヨタのプリウス・ハイブリッドを息子に与えてしまった。エコノミーな車だが、何より環境にやさしい。電気か無鉛ガソリンで走り、ほとんど燃料を必要としない。 「いい車だよ。大いに薦めるね」とヴィゴは言う。

translated by estel