Diario de León  2005.2.28 原文
映画制作は共同作業。でもそれは俳優ではなく監督のもの。

国際人のヴィゴ・モーテンセンは、1958年ニューヨークで、デンマーク人の父とアメリカ人の母の間に生まれた。11歳までブエノスアイレスで暮らし、16歳までデンマークで過ごす。その後は様々な土地を旅する。そんな彼は、英語、スペイン語、デンマーク語を話す。彼が演じた役柄のように、少し放浪者のようなところがある。「映画製作は皆で協力して作るものだから面白い。」 と彼は言う。「だけど、それは俳優ではなくて監督のものなんだ。それとは対照的に、絵や詩や写真はプロセスも結果も自分自身のものとなる。違いはスピードだよ。映画や舞台では、すでに動いているものを止めることはできない。反対に、自分で作業をしている時は、もっと自分を引きとめられる。時には長いことじっとすることもある。」

詩人、写真家、画家、ミュージシャン、そして、俳優。これらは、日々の生活のエッセンスをとらえる特別な感受性ということに要約される、彼の複雑なパーソナリティのいくつかの側面にすぎない。「俳優であること、写真家であること、あるいは他の何でもあったとしても、それは自分をとりまく全てのことに注意を払う機会を与えてくれる。友人がかつてこう言ったことがある。“希望を持って旅することは、目的地に着くことよりもいいことだ”」

translated by yoyo (special thanks: Elessars Queen)