Bits and Pieces: Part 1
面白い部分があるのだけれど、とても全部は訳せない･･･。 そんな記事やレポートをピックアップし、おいしいところだけを紹介するコーナーです。
... そしてリチャードは、ヴィゴ･モーテンセンと会話をする時には必ず直面するチャレンジについて話をした。リチャードの職業病である耳の悪さと、ヴィゴのとても静かな話し方が相まって、リチャードにはヴィゴの言っていることがほとんど聞き取れなかったのだ。「でもヴィゴはそのことをよく分かっていたんだ。」 リチャードは笑いながらそう言った。
Q: LOTRでの仕事をどう思いますか？ホビットが感情面での中心だと思うのですが。アラゴルンですら映画の中心ではないですよね。ホビットが中心なんです。
アラゴルンはどちらかと言えば映画のケツだな。革パンをはいた、堅くて引き締まったケツだよ。
Q: じゃあ、見たことあるってことですね。
ああ、叩いたことがあるよ。ペシペシ叩いた。ヤツは赤ん坊のように悲鳴をあげてたっけ。
... 時折、彼はただなんとなくホビッツにチョコレートを配ってくれた。ホビッツが喜ぶことを知っていたからね。彼はまるでチョコレートの妖精のようだった。
Q: LOTR撮影中に、ヴィゴ･モーテンセンが良い釣り場を教えてくれたんですって？
そう（笑）。ちょっと皮肉な感じだったよ。アメリカ人がニュージーランド人にNZでの釣りのスポットを教えてくれるんだから。
Q: 彼はたくましいアウトドア好きなタイプってことですね。
そう、その通り。彼は雑種犬なんだ。
Q: LOTRですっかり有名になりって、店に顔を出したりとか、普通のことをするのが大変じゃないですか？
少し不思議な感じだけど、まあそのうちおさまるさ。自分のエゴや価値観はそういったことに関係していないから、人気がなくなったとしてもすごくガッカリするなんてことにはならないよ。だけど、デンマークのいとこが、僕がドーナッツを食べてる写真や、息子を学校に送っている写真が載った雑誌を送ってきたりした時には、その写真を撮ったカメラマンがどこにいたのか考えちゃうよ。
... その晩、Ain't It Cool NewsとPJから “オタクの女王” とあだ名を付けられたフィリッパ・ボーエンズがステージに立った。そして、映画のどこかに “シャツを着ていないアラゴルン” のシーンを入れようと必死に頑張ってみたけど、PJにカットし続けられた、と白状した。そしてナイラがマイクに戻って、彼女はほとんど全員の裸を見たと言い、会場は大騒ぎになった！
「この前ヴィゴに会った時、僕たちはどこか超クールなクラブに行くはずだった。だけど、ヴィゴをそんな場所に連れて行くなんて絶対無理だったし、僕も面倒だと思ったんだ。だから、ちょっと冴えないパブに行って、それから2人で缶ビール6本パックを買って、公園に座って話をしたんだ。」
Q: 今では自分がやりたい役を選べる立場にありますよね。グウィネスやリヴともラブシーンを演じました。誰かラブシーンを演じたい相手はいますか？
ギムリかな？劇場版からはカットされちゃったから... エクステンデッド版には入るかも。
Q: ヒゲの女性との噂を聞いたのですが。
ショーンとヒゲの引っ張り合いをしたすごく良いシーンがあったんだけど、さらにエクステンデッド版を作らないと入らないかな。ショーンに聞いたら、彼は忘れたふりをするかもしれないけど。そう、ヒゲを生やした女性は現場にたくさんいたよ。
Q: あらゆる才能を持っているあなたにとって、何か苦手なことはあるのですか？
あー･･････ 眠ること。
質問が提示されると、彼はトランス状態に入ったようであった。まったく何の音も出てこない。
質問に答えるのにとても時間がかかるので、思わず、「ヘイ！たかがエルフとホビットについての映画なんだぜ！」と彼の肩をつかみゆすりたい衝動に駆られてしまう。もちろん、政治の話なんかさせてはいけない。彼はアメリカのイラク侵攻に反対しているが、その理由は極めて複雑で、かつ妥当である。まるで、面白いヘッドラインを求めているだけの映画ライターではなく、『エコノミスト誌』が取材しているとでも思っているかのようだ。
『ロード・オブ・ザ・リング』のいい男の座をヴィゴ・モーテンセンと競っているのではと示唆されると、ブルームは笑う。 「ヴィゴと競争できるなんて思ってないよ...。確かに僕は6歳児以下には人気があるけど、残りは全部、彼がカバーしてるからね。」
