TheOneRing.net  2002.6.26 原文
ハット川での撮影レポート Part 2

By Hutt River Girl

Hutt River Girl は、昨夜(6月25日)、ヴィゴ・モーテンセンとピーター・ジャクソンが彼女の地域で撮影をしていたことについてレポートを書きました。彼女は、またセットの近くに行って見てきたのです。そして次に何が起こったのか、誰も想像できないでしょう!

今朝あなたにメールした後何が起こったか、絶対に想像できないと思います。私はチャンスを逃すまいと決心し、次のような手紙を書いて撮影現場に持って行きました。

ロード・オブ・ザ・リングのキャスト、および、クルーの皆さんへ

この4時間、私は川の向こう側で膝まで牛糞につかり、皆さんが撮影するのを見ていました。とても素晴らしい経験でした!皆さんが働いているところを見ることができ、また、この辺りを撮影現場に選んでくれたことを、とても光栄に思います。夏には、この辺りは人気のある水泳場で、私たちがここに住んでいるのもそれが理由です。天国のようなこの場所が、ロード・オブ・ザ・リングの2作目の中に永久に保存されることを、とても誇りに思います。

おめでとうございます。あなた方は素晴らしい仕事をしています。そして、実際に皆さんが働いているところを見ることができ、とても感謝しています。映画を作るのは時間がかかるものなのですね。しかし、完璧なものを作るには時間がかかるものなのでしょう。ヴィゴが演技をし、ピーターが監督をするのを見るためなら、ジェネレーターが鳴り響くのを聞きながら一晩中起きている価値はありました。

もう一度、感謝の言葉を述べたいと思います。この映画がとても素晴らしかった『旅の仲間』よりも成功することを祈っています。

アラゴルンと一緒に撮影している馬の気が立っていたため、セットは立ち入り禁止でした。私は手紙を警備員に渡し、彼からプロデューサーに渡してもらいました。警備員は私に家に戻るように言いました。家に戻ると、5分も経っていないのにプロデューサーのゼインから「カメラは持たずにセットに戻ってくるように」というメッセージが待っていました(なんて素敵な人でしょう)。 だから、その通りにしました。

そして、私はアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)に会いました。1日中横たわってるなんてひどく寒かったのでは、それから馬の間近にいられるなんて勇敢だということを話しました。彼は川に魚がいるのか聞いてきたので、私はいると答えました。

その後、“ピーター” に会うように言われました。彼は川床の映画の土台に座っていました。なんて愉快な人なんでしょう!その頃には、私の手紙はセットにいた皆に読まれていたので、私は “牛ふんのジェーン” と紹介されました。ピーター・ジャクソンはとても良い人で、彼らが何をしているのかを説明してくれました。追加のシーンを撮影していて、もう少しで終わるとのことでした。私たちの裏庭で撮影するなんてスゴイことだと私が言うと、ピーターはとても美しい川だとコメントしました。彼はまた、ハーコート公園やカイトケ公園、それにハット川の別の場所での撮影についても話しました。

その後、私は撮影を見ていくよう招待されました。なんと、空いていた監督用のテントから見たのです!そこにはモニターがあって、アラゴルンと馬のアップが映っていました。もう、本当に最高でした!ライトで川がキラキラと輝き、ただただ素晴らしかったです。

その時に、これは映画で見られるけど、実際にこんなに近くで見られるチャンスはめったにないはずだと思ったのです。だから、俳優と馬から3メートルのところに立っても良いか聞き、私は間近でシーンが撮影されるのを見ました。その頃には馬の落ち着きがなくなり(ヴィゴの馬でした)、その後何テイクか撮った後、その日の撮影は終わりました。皆ランチに招待され、私は武器やアラゴルンの剣を見るチャンスを得ました。ヴィゴの剣を持っていると彼がやってきて、それを持っていきました。武器担当の人が、ヴィゴは剣を持ち歩くのが好きだと言っていました。そして、私はランチに行きました。でも、あまりのことに食事どころではありませんでした。その後、出ようとした時に(私の獣医も同様にセットにいることに気付いた後)、ヴィゴが食事にやってきました。

その後、学校に息子を迎えに行くことにしました。(迎えに行って良かったです。) 息子がハリウッドの映画撮影を見るチャンスなんて、他にないと思ったので... セットに戻って、ヴィゴに息子を紹介しました。ヴィゴは息子と少し話し、息子にアラゴルンの剣を見たいか尋ねました。彼は車にかけ戻り、持ってきた剣を抜きました。彼は剣を何に使うのか(オークを殺すため)を息子に説明し、それから身につけていた指輪についても話しました。(すみません。何を言っていたのか忘れました。) それから、彼は剣のさやについているナイフを息子に見せて、食事や木を削ぐのに使うと言いました。

なんて素敵で素晴らしい人でしょう!そして、なんて素晴らしいチームでしょう。彼らは本当に最高でした。ピーター・ジャクソンは驚くべき人です。彼の肩にかかっている責任や心配事を考えれば、一般人(今はファンですが)に気をつかうなんて無理だと思うでしょうが、でも彼は気にかけてくれました。彼はとても素敵でした(ニュージーランドで “スゴイ” を意味する言葉)。ヴィゴも同様に素晴らしかったです。

私はこの体験にすっかり興奮しています。彼らは、私の手紙を受け取ってとても嬉しかったと言ってました。彼らが街にやってくると少し騒ぎになることが時々あるそうで、ポジティブなフィードバックを受けることはとても嬉しいそうです。

こんなところでしょうか。これが私の体験です。私はヴィゴとピーターに会いました!そして、彼らのサインをもらいました。こんなことになるなんて、誰が思ったでしょう!

その後、彼女はこれを送ってくれました。

脳みそが再び機能しだし、クルーやヴィゴとの会話の断片が蘇ってきました。

ヴィゴは彼の指輪の重要性について私の息子に説明しました。剣はオークを殺すためだと言い、小さなナイフは食事やフルーツを切ったり、削ぐためだと言いました。(“削ぐ” はキウィの言葉ではないので、息子に説明しなければならず奇妙でした。) 最初に川越しから見たような宝石で装飾されたケースではなく、皮のケースに入っていました。ヴィゴは撮影が終わると、それを自分の車に持って行きました。彼は息子に剣を差し出したのですが、息子はもう少しで剣を落としそうになりました。するとヴィゴは車にかけ戻り、息子が剣を抱えている写真を2枚撮りました。なんてキュートなのでしょう!恐れ多くて、写真をくださいとは頼めませんでした。

ヴィゴの衣装は素晴らしかったです。すべて皮で、ブルーグレーのウールのマントが付いていました。川の石に1日中横たわっていたので、寒くなかったか聞きました。彼は「ノー」と言いました。素敵な衣装で、私は注意して見ました。間違いなく息子用に作ることになるからです。息子はアラゴルンに会うことができ、衝撃を受けていました!

ヴィゴは息子に映画を見たか尋ねました。私は「ノー」と返事しました。なぜなら、息子には怖すぎたからです。私はヴィゴに、今朝、撮影現場の様子を見ようとしたけど、息子は怖くて車から降りられなかったと話しました。馬がいたので、息子はブラック・ライダーがいると思ったのです。私は、ビデオが出たら息子にも見せると言いました。

セットには2頭の馬がいました。1頭は Three Foot Six が所有していて、もう1頭はヴィゴ自身の馬で、彼がここに輸送したと誰かが言っていました。両馬とも雄馬で、1頭の馬が撮影中に誤ってヴィゴの上に立ってしまった時、彼は少し怪我をしたようです。

その日の撮影は、スクリーン上では全部で20秒になるそうです。驚きです。彼らは一晩かけて準備をし、午前7時くらいに撮影を開始し、午後1時30分か2時くらいに終了しました。

誰かが、今日リヴ・タイラーがフランと歌っていたと言いました。今日は本当に少ないクルーで、本当に些細なシーンを撮影したそうです。彼らはヘルム峡谷の戦闘シーンをやるために、次はスタジオに戻るそうです。

ところで、私はセットに行った時、守秘義務にサインするよう言われなかったので、この素敵な1日について話しても問題ないと思うのですが... おそらく、他にセットに行きたかった人にとっては、台無しになるでしょうが。だけど、彼らは誰にも話してはいけないって言わなかったし、こんな素敵なことを黙ってはいられません。人生で『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影現場にいられる日が他にあると思いますか!?

さっそく出かけてきて、本を3冊全部買ってきました。そして、自分が何を話しているのか分かるように、読書を開始しました。だけど、今日は本当に素晴らしい日でした。もし私が物凄く熱心なファンなら、おそらく圧倒されてたじろいでいたに違いありません。PJに会うことができて(彼はここニュージーランドではヒーローなのです)、そして一番好きな俳優ヴィゴに会うことができて、大感激でした。

セットから車で家に戻る途中、息子が次の映画セットではアナキン・スカイウォーカーに会えるかと聞いてきました。息子はもうすぐ6歳になるのですが、無邪気ですよね。きっとママは魔法ですぐに映画スターを呼び出せると思っているのですよ!そうなら良いのに。

translated by yoyo