CBS: The Early Show  2002.12.23

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Interview by ハリー・スミス

今朝のボックス・オフィス・プラスは、特別構成でお届けします。新しい『ロード・オブ・ザ・リング』は華々しいデビューを飾りました。ボックス・オフィスの数字を見てみましょう。hollywood.com によると、『二つの塔』は12月公開映画のオープニング記録を打ち立てました。週末の3日間で6,100万ドル、公開からの5日間で1億ドル以上を稼ぎました。サンドラ・ブロックとヒュー・グラント主演のロマンティック・コメディ『一身上の都合により』は、1,400万ドル以上を稼いで2位に初登場、ジェニファー・ロペスの『メイド・イン・マンハッタン』は1,100万ドルで首位から3位に転落しました。

ロード・オブ・ザ・リングの第2章、二つの塔で、俳優ヴィゴ・モーテンセンは勇者アラゴルンとして戻ってきます。3部作全部を撮影するのに、18ヵ月の過酷な月日が費やされました。モーテンセンは、この経験を何にも交換しないと言っています。

ヴィゴ: 長くて、時には困難な、だけど常に面白い経験だったよ。物語のフェローシップのようだったね。すごくそれを反映していると思うよ。やる価値はあったよ。

ハリー: 第1部と第2部で、あなたのキャラクターがどう違うのか聞かせて。

ヴィゴ: そうだね... 本にあるように、更なる責任が彼の肩にかかってくるんだ。彼が考えていること、疑念や恐怖、懸念を言葉にするようになるんだ。彼だけでなく、まわりにいる人も、良心を問いただし、彼らが一体何に直面しているのかということを理解しようとするんだ。

ハリー: もっと正確に言えば、この映画は、ミドルアースが無くなるかもしれない、ということについてなんだよね。究極の善と悪の戦いと言えるけど。

ヴィゴ: そう、本当の敵に、本当におびやかすもの。それで気付いたんだけど、今のアメリカの現状と、つまり、アメリカの立場とそれに反対している、アフガニスタンやイラク、中東の他の地域・・・パレスチナとか、それをこの映画に当てはめようとしている人たちがいるんだ。人々がそれらと、つまり、多くの場合アメリカの状況と、この映画を関連付けようとしている事実は、とても困ったことだと思うよ。現実には、それらはかなり違う状況だと思うんだ。

ハリー: 第1部でも壮観なファイトシーンをやったけど、今回の映画ではさらに壮大なバトルシーンがあるよね。これらの壮大で、信じ難いような、とてもドラマチックなコリオグラフィについて何か話してくれる?

ヴィゴ: そうだねぇ、レパートリー・スタント劇団か何かみたいだったよ。 (訳注: 同じ芝居をずっとやるのではなく、期間毎に違う芝居を上演する劇団のことをレパートリー劇団と言うようです。) 前もって知らせてもらうことはできるけど... 例えば、「本当に必要なのは、12人のファイトシーンで、30秒か1分くらいになるんだけど、何か考えてくれない?」って、監督が言うよね。 普通は、「2、3日は必要だからダメだよ。」って言うけど、「ちょっと何かトライさせて。」って言うこともできるんだ。それでその場を離れて、5分後に戻ってきて、監督に見てもらうんだ。僕たち俳優は、悪役を演じているスタント・プレーヤーをよく知るようになったから、彼らがどんなマスクやメイクをしていても、どんなに暗い所でも、ボディ・ランゲージだけで誰が突撃してくるのかが分かるんだ。

ハリー: 素晴らしい経験だったようだね。

ヴィゴ: 本当に面白くて、他では経験できないようなものだったよ。

ハリー: 1年前は、人々はロード・オブ・ザ・リングの第1部が、こんな信じ難い程の成功を収めるなんていう期待は抱いてなかったよね。1年前は、あなたは俳優として知られていた。そして、今、あなたが好むかどうかに関わらず、あなたは巨大なムービースターになりつつある。このことをどう思う?

ヴィゴ: 分からないよ。つまり、結果としてそのカテゴリーに分類されるのかは。この映画に出ている他の若い俳優たちと違って、比較して言えば、僕は随分長いことこの世界にいるからね。それに、僕は・・・

[ここでビデオが終わります。]

translated by yoyo