女性: ピーター・ジャクソンは、使ってよい素材について、とてもリッチなパレットを制作チームに与えてくれました。幸運なことに、中心的なキャラクターについては、映画と同じ俳優に声を担当してもらうことができたのです。
[フロドのアフレコの模様が映される]
イライジャ: 指輪が・・・、僕を呼んでいるようだ。
イライジャ: スタジオに入って、ゲームに声を付けるのは結構楽しいよ。ほんのちょっとだけ現実味を足すと思うんだ。実際にゲームの中か映画の中にいるような気分になるのさ。
ヴィゴ: 映画の中と同じようなセリフが沢山あることは知ってるよ。そして、もし映画の中になければ、彼らは新しいセリフを作っていくんだ。
[ゲームの中のキャラクターが映される]
ギムリ: モリア・・・。
アラゴルン: ここで、モリアの王バーリンの墓より、もっと大変なものを見つけたのだった。
女性: 例えば、アラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセンは、ほぼ2日間に渡り、スタジオで作業してくれました。彼は声の演技をすべてやってくれました。うめき声や殺す時の声、オークに襲われた時の声までもやってくれたのです。
[アラゴルンのアフレコの模様が映される]
男性: 短いヒット。アクション。
ヴィゴ: アッ! アッ! ウッ!
男性: コンバット・ヒット、中くらい。アクション。
ヴィゴ: アー! アー! アー!
男性: アラゴルン、死の一撃。アクション。
ヴィゴ: アーーーー! アーーー! アーー!アァ...
ジョン: ゲームの制作者たちは、すごい完璧主義者で、もうゴチョゴチョうるさいんだよ。ピーター・ジャクソンより全然沢山のことを要求してくるんだ。だって、ピーターは、1日16時間の労働をたったの18ヵ月間やっただけだろ?
[ギムリのアフレコの模様が映される]
男性: ちょっと状況によるんだけど、さっと読んでもらえると、上手い具合に行くかもしれないんだ。では、35番、テイク2。
ジョン: ガラガラガラ・・・
[うがいをしている]
別の男性: それってエント?
[皆が笑う]
ジョン: 用意できたよ。
ジョン: モンスターが飲み食いしている音は聞けば分かるさ。
[一度弱々しくセリフを読んで、ランチを食べてないから・・・というようなことを言って、もう一度、気合を入れて同じセリフを言い直します。]
ジョン: 僕たちがどんなリアクションをするかっていうのを、彼らはある程度分かっているけど、でもそこに自分なりのスパイスを少し加えるのさ。
ジョン: くっそーっ、罠だった![英語だとダジャレのようになるので、皆が笑います。]
ジョン: ハッハッ!トロールの皮をはぐ方法は1つじゃないのさ。
男性: よかったよ、ジョン。素晴らしかったよ。
ジョン: 彼らの高い基準に合わせようとしているのさ。
[各キャストのアフレコの模様が映される]
オーランド: 走れ、フロド。逃げるんだ。
イライジャ: 助けて!アラゴルン!!
イアン: アッ! ウッ! アッ!
ジョン: なんてことだ・・・。レゴラス・・・。
オーランド: あなたは変わった人だ、マスター・ギムリ。
イアン: アー!
ヴィゴ: レロレロレロ・・・・レロレロレロ・・・・
ジョン: 来るなら来てみろ!
ヴィゴ: アァーーーーーーーーーー!!
イアン: アーーーッ!
男性: OK。終了だよ。
ヴィゴ: みんな、ありがとう。
男性: こちらこそ!
[拍手が起こる]