Hollywood.com  2001.12

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エルフのすべて

オーランド: 不老不死で、ある意味、超人間的な強さや反射神経、スピード、認識力を持っているんだ。[1つよく聞き取れない文あり。] 彼らは、とっても、とっても深い悲しみと、最高の喜びを知っている。天使のような精神を持ってるんだ。

リヴ: 私と彼のキャラクターで、本当に興味深いことの1つは、彼らは3,000歳くらいってことなの。そんなキャラクターを演じるのって、想像するのも難しいでしょ? 何もかも見て、それに、オーランドが言ったように、沢山の悲哀や喜び、美しさの中を生きてきた人を、どうやって演じると思う? それがどこから来るのか分かるまで、すごく時間がかかったわ。なぜなら、それは内面にあるものだから。目つきや表情に表れるのは、とってもかすかなの。

ヴィゴ: エルフと暮らすのは簡単なことじゃないよ。トリッキーだね。彼らはすべてを見尽くしているし、何千年も生きてるんだから。彼らをハッピーにするには、毎日余計に努力しないといけないんだ。

リヴ: アロゴルンとアルウェンの話はとっても素敵だと思うわ。2人の愛は本当にパワフルで、今の社会に欠けているものだと思うの。みんな簡単に別れちゃって、長いこと一緒にいないでしょ。2人でいろんな困難を乗り越えたりしないのよ。

ヴィゴ: 今日の世界と同様に、この物語で危険なのは、誰かに、あるいは、何かに、例えば指輪が邪悪だと決めてかかることなんだ。現実には、トールキン本人も言っているように、はじめから邪悪なものなんてないんだ。サウロンでさえ常に邪悪だったわけじゃない。この物語の面白いところは、今の世界情勢を見てもそうだけど、潜在的な悪は各個人の中にある、というところなんだ。悪と善は、ともに、個人の自由な選択で決められるものなんだ。(ヴィゴは、一語一語、言葉を選ぶかのように、ゆっくりとこの文を言います。) 正しいことをするか決めるのは自分だっていうところが、この物語の好きなところでもあるんだ。トールキンは献身的なクリスチャンであったけど、この物話は北欧の伝説と共通するところが沢山あるんだ。正しいことをするのは、自分がそうしたいからなんだ。天国へ行けるとか、その類の保証は何もないんだ。

リヴ: 耳がちゃんとなるまでには、少し時間がかかったわ。最初に耳を付けた時のことを覚えてるわよ。ロバみたいに見えたの!だから、興味はなかったわ。(笑) 「何これ〜!?」って感じだったのよ。本当に、かすかな感じじゃないといけないの。

オーランド: トリッキーだったよ。とってもデリケートにできてるんだ。ホビットは足をつけてたけど、僕たちの耳は、大体いつも見えるところにあるから、アップのシーンもあるし... だから、とてもデリケートで、ペイントもしてあるし、本当に...。

リヴ: いつもペイントが耳の中に入っちゃって... 糊もね。耳の中に入った糊を取ってたわ。

ヴィゴ: 足の指を折ったり、筋肉を傷めたり、だけど、戦闘シーンを一緒にやった人は皆そうだったんだ。特に、馬に乗った場合はね。悪役を演じたスタントプレーヤーも皆、いつもそんなだったよ。あれだけ長い間、しかも大抵の場合は夜で、濡れた状態で、寒くて、岩場だったり坂だったり、それに馬に乗って... 乗馬しての戦闘シーンで、岩場や山に行ったりして、落馬したり... 言わば、ケガをしても当然の状況だったんだ。皆がこれだけのケガで済んだのは、賞賛に値するよ。

translated by yoyo