街の反対側では、我々のカメラは、王位継承に戸惑いを見せる王を演じるスターのヴィゴ・モーテンセンを追います。モーテンセンは、使い走りをしています。セットでのメークアップに向かう前に、トレーラーに飾る花を買っています。
ヴィゴ: [運転しながら話す] 実は今日はいつも行く時間よりずいぶん遅いんだ。・・・ホビットはもう足を付け終わってるころかな。
8時15分。ヴィゴ・モーテンセンがトレーラーに入りました。彼の最初の仕事は、この俳優がしばしば不満を漏らすこと、そうメークアップです。
ヴィゴ: [髪を束ねられながら] 彼が何をするか考えるだけで怖いよ。[メークさんが笑う]
勇者の王アラゴルンになるために、彼はカツラをつけないといけません。俳優としては面白いことに、彼は鏡を見るのが好きではありません。鏡は、切り抜き、メモ、スケッチ、そしてオーランド・ブルームのスナップ写真で覆われています。
アラゴルンについて言うと、セットでは王様ですが、普段は道化師です。
小さな問題があります。モーテンセンは衣装を着たまま、お昼の所用を足そうとしています。しかし、衣装を着たまま場所を離れることに対して、厳しいルールがあります。ローブで隠さないといけません。
ヴィゴ: このバスローブで隠しているんだ。
ミドル・アースの神話を守り続けるためには、王様やホビットは、実世界で目撃されてはいけません。もっと重要なことには、写真に撮られてはいけないのです。
ゴールデンホールでのアラゴルンとガンダルフのシーンを延々撮影しているが、なかなかピーターの満足するカットが出ない。
アラゴルン: Everyday Frodo moves closer to Mordor.
ガンダルフ: How do we know Frodo is alive?
アラゴルン: What does your heart tell you?
両者とも悪い結末を恐れていますが、相手が希望を失わないよう努めようとします。そしてモーテンセンは、このシーンで必要とされている繊細な演技を監督に提供しようとしています。
[ヴィゴはレポーターと2人でモニターを見ている]
レポーター: ヴィゴ、何を見つけようとしているの?
ヴィゴ: あー・・・ 全然わかんないよ。エヘッヘヘヘヘッヘー。[大声で笑う] だけど、分かったと思う。ウッヒヒヒッヒヒヒヒー。