Mirtha en La Red  2004.4.14

インタビューを聞く

(参考: インタビューアのMirtha Legrandは、アルゼンチンのショウビズ界の伝説的存在。30年くらい続いているテレビ番組を持っている。このインタビューは、彼女のラジオ番組。)

Q: 今日は誰に電話がつながっていると思う?う〜〜ん。[嬉しそうなノイズを出す] ヴィゴ・モーテンセンですよ。こんにちは、ヴィゴ。

こんにちは。はじめまして、レグランドさん。元気ですか?

Q: レグランドさんなんて呼ばないで、お願いだからミルタって呼んで。

オーケー、ミルタ。一応言っておくけど、今この瞬間は立っているからジャケットのボタンはとまっているけど、これから座るから、ボタンを外すね。・・・座ったよ。この方がよく話が聞けるからね。

Q: (笑) まぁ、彼って最高だわ!ヴィゴ、アルゼンチンへようこそ!

ありがとう。

Q: たびたび来てくれて嬉しいわ。最近はよく来てるでしょ。

最近はね。ラッキーなことに。

Q: ご両親とアルゼンチンに住んでいたのでしょ?

3歳... 2歳半から11歳まで住んでいたよ。

Q: どこに住んでいたの?

ブエノスアイレスに。

Q: 首都ね。どの辺りかしら。

... あとチャコにも少し。

Q: チャコにもね。はい、はい、はい...

チャコに住んだことあるの?

Q: いいえ。だけど、チャコはよく知ってるわ。あそこは好きだった?

うん... 暑かったけど...

Q: そうね。

... それに蚊がたくさんいたね。だけど、美しい田園地帯なんだ。あそこで乗馬をおぼえたんだよ。それがこの映画に役立ってるんだ。

Q: ヴィゴ、あなたは新しい映画のプロモーションをしているのでしょ?

そう。『オーシャン・オブ・ファイヤー(Océano de Fuego)』っていうんだ。ヒダルゴという名前の馬の話で...

Q: アメリカでは『Hidalgo』というタイトルなのよね?

そうだよ。

Q: 木曜日に公開なのよね?

そう。

Q: もう明日なのね。

そう、明日。

Q: ヴィゴ、あなたは10代の息子さん、ヘンリーがいるのよね?

そう、16歳。

Q: まぁ、それはあり得ないわよ!あなたは若すぎるわ!

う〜ん...

Q: あなたは若い父親なのね(笑)。じゃあ、息子さんと『ロード・オブ・ザ・リング』のスターとの関係はどう?

そうだね... 尊敬していないわけじゃないけど... 僕は父親で、アラゴルンじゃないってことを彼はよく分かってるよ。

Q: ヴィゴ、ブエノスアイレスでは他に何をしているのか教えて。昨夜はスサーナと一緒だったのでしょ?

うん、彼女と一緒だったよ。まだ映画のプロモーション中なんだ。

Q: 昨夜は、あなたの映画のプライベート・プレミアの後、スサーナと一緒だったの?

うん。

Q: たくさん人がいたの?

大勢いたよ。

Q: サンロレンソの試合は見に行くの?

うん。

Q: あなたはクエルボなのね。(訳注:サンロレンソ・ファンのこと)

うん。あなたは?

Q: なんでクエルボなの?私はラシンよ。(笑)

じゃあ、頑張ってよ。僕は死ぬまでクエルボだけど、他のチームのファンを嫌ったりするようなことはしないんだ。

Q: まあ、それは良いことね!

チームがいつも良い試合をすることを望んでいるんだ。

Q: その通りね!ヴィゴ、あなたは成功したけど... 今どこに住んでいるの?

ロサンゼルスだよ。

Q: ロサンゼルスなの。そこの生活はどう?ペースが早かったりするの?

ブエノスアイレスと同じくらいだよ。

Q: だけど、まず第一に大都市でしょ。環境的に汚染されているんじゃない?

夏にはそういう日もあるけど。

Q: 公害も?

だけど、ブエノスアイレスと一緒だよ。

Q: いいえ... ブエノスアイレスは汚染されてないわよ。

(ヴィゴが言葉遊びで何か言うが、よく分からず。)

Q: 上手い言葉のあやね。ヴィゴ、あなたは絵を描くと聞いたのだけど。あなたは素晴らしい写真家で、バンドで歌も歌うし、詩も書くそうね。何かできないことはあるの?

どれも好きだけど、映画で演技するのと一緒なんだ。やっていて、あるいはコミュニケートするのに自分が心地良いものなんだ。

Q: ヴィゴ、今でもストーキングされてるの?日本人のファンがいたでしょ?いまでも嫌がらせは続いているの?

う〜ん... 分からないな... 幸いにも、僕を応援してくれている日本人ファンはたくさんいるんだ。昨日の夜、劇場を出た時のことを思い出してよ。大勢のアルゼンチンのファンがいてくれた。ありがたいと思っているよ。

Q: そうね、彼女たちはあなたに夢中なのよね。想像に難くないわ。では、どうしてデンマーク人とアメリカ人の間のニューヨーク生まれの息子が、子供時代をアルゼンチンで過ごすことになったのかしら。あなたのご両親は、どうしてアルゼンチンに来たの?

最初はベネズエラに行ったんだ。そこで1年暮らして、こっちに来たんだよ。父が首都で仕事を見つけたから。

Q: お父様のお仕事は何なの?

何でも... いやむしろ... 父は... 父は農場のあるデンマークの田舎に住んでいて、ビジネスマンになりたかったんだ。母と結婚した後、父は学校に通って、ビジネスマンになったんだ。だけど、農業関係で働いていたので、それでアルゼンチンの仕事を見つけたんだ。ブエノスアイレスや、チャコ、ほかの場所のね。

Q: あなたはマテ茶を飲むの?

うん。好きだよ。あなたは?

Q: 私はマテ茶を飲まないの。

えっ、全然飲まないの?

Q: 飲まないわ。

砂糖を入れたやつでも?

Q: ええ、砂糖入りでも飲まないわ。マグに入った “沸騰させた” マテ茶なら飲むけど、ボンビージャで飲む伝統的なマテ茶はダメよ。そうえいば、あなたは私が誰か知っていた?私のことを何か知っている?

テレビ番組のことは聞いたことがあるよ。だから、ボタンを外すことを言ったんだけど...。(訳注:テレビ番組の内容と何か関係しているのでしょうか?分かりません。)

Q: あぁ、それでジャケットのことを言っていたのね。・・・だけど、こんなことを聞いたからって、私のことをうぬぼれてるなんて思わないでね。単に、あなたが私の存在を知っているかどうか知りたかったの。

あなたは伝説だよ。僕のように国外にいる人にとってもね。

Q: 是非ともあなたとお会いしたいわ。“ヴィゴ” という名前はどこから来たの?どこの名前?

デンマークだよ。

Q: “g” は2つでしょ?

そう。イタリアの名前だと思う人もたくさんいるけど、違うんだ。古いデンマークの名前だよ。

Q: コペンハーゲンならよく知ってるわ。

本当に?

Q: 美しい街よね。デンマークを訪れることはあるの?

うん。家族がいるからね。

Q: そうなの?

いとこのほとんどはデンマークに住んでるんだ。おばも、おじも...

Q: じゃあ、アメリカに戻ったら、何が待っているのかしら?

休息できるといいけど!ずっと旅に出ているからね。

Q: この後はどこに行くの?

メキシコに行くんだ。そこで最後だよ。

Q: 1人で行くのかしら?こんな質問を許してね!ご家族か、友人か、誰か一緒なのかと思って。

いいや、1人だよ。

Q: 1人なのね(笑)。じゃあ、ヴィゴ、番組に出てくれてありがとう。

ラジオも頑張って。ラジオはわりと最近なんでしょ?

Q: ええ、始めたばかりよ。あぁ、知ってくれているのね!なんて素晴らしいのでしょう!きちんと調べてくれているのね!これは本当に新しいの。明日でオンエア1ヶ月になるのよ。30年だったかしら...もうよく覚えてないけど、テレビ番組と比べるとね。

テレビはまだやっているの?

Q: ええ。明日の12:30に見られるわよ。明日の番組には、とっても美しいモデルたちが登場するの。興味あるかしら?(笑)

いつか番組に遊びに行けるといいけど。

Q: 是非そうして!じゃあ、ヴィゴ、同僚たちからキスと、大きなハグを送るわ。あなたは、本当に愛すべき人ね!

僕もキスを送るよ。

Q: さよなら。

translated by yoyo (special thanks: Elessars Queen)