スサーナ: ハロー、ヴィゴ。[握手&キスをする]
ハロー、あなた、ゴージャスねぇ。(笑) 出演してくれてありがとう。嬉しいわ。(笑) それに、なんてキスでしょう。衝撃だわ!
ヴィゴ: キスせずにはいられなかったんだ。君を見て、それで・・・。プレゼントを持ってきたんだ。いいかな?
スサーナ: 私にプレゼントがあるの?
ヴィゴ: そうだよ。ポスターを持ってきたんだ。サインもしてある。[観客が喜ぶ]
スサーナ: 嬉しいわ。見て、ゴージャスよ。どうもありがとう。
ヴィゴ: どういたしまして。本も持ってきたんだ。サインする?
スサーナ: もちろんよ!本も持ってきてくれたのね。素晴らしいわ!ヴィゴ、今回は『ロード・オブ・ザ・リング』の3作目のプロモーションで来たのでしょ。
ヴィゴ: そうだよ。できたら、プレミアの時に戻ってくるつもりだよ。君も行くの?もう招待されてる?
スサーナ: いいえ、招待されてないわ。
ヴィゴ: まさか。
スサーナ: まだチケットは送られてこないわ。招待状を送るのもこれからなのよ。
ヴィゴ: [後ろにいる誰かに向かって] 明日だよね?
スサーナ: そうよ。あなたはアメリカとアルゼンチンの中間のアクセントで話すから、私は大好きよ。[ヴィゴが本を手渡す] すごいわ。ありがとう。見て!彼の本よ!本を書いたの。これは写真集ね。素晴らしいわ。あなたは色々やってるわよね。ミュージシャンに、ハリウッド・スターに、フォトグラファー。だけど、ヴィゴ、皆はなぜあなたがそんなにアルゼンチン・アクセントのスペイン語が上手なのか、知りたいと思ってるわよ。
ヴィゴ: アルゼンチン育ちなんだ。2歳から11歳までここに住んでいたんだ。
スサーナ: 2歳から11歳まで?その後、あなたの家族は引っ越してしまったの?
ヴィゴ: そう、彼らは行ってしまって、その後、僕は1人でアメリカまで、ひたすらヒッチハイクしたんだ。
スサーナ: ヒッチハイクしたの?本当に?
ヴィゴ: うん。パンアメリカン・ハイウェイで。(笑)
スサーナ: ウソよ!真面目に話すから、本当かと思ったわ(笑)。 あなた、ユーモアのセンスがあるわね。だけど、教えてくれない?最初に落ち着いたのは、ニューヨーク?それとも、ロサンゼルス?
ヴィゴ: ニューヨークだよ。ニューヨークの北部。
スサーナ: それで、ずっと俳優になりたかったの?
ヴィゴ: いいや。ある日、トライしてみたことにすぎないんだ。それで今も続いている。
スサーナ: これまで、俳優業はどう?
ヴィゴ: 今のところ素晴らしいよ。
[ヴィゴの子供時代の写真が映し出される]
ヴィゴ: もう一つプレゼントがあるんだ。あげてもいい?
スサーナ: ええ。
ヴィゴ: これが一番重要なやつなんだ。
スサーナ: どれどれ。
ヴィゴ: ボエド出身?(訳注:サン・ロレンソのファンの中心地)
スサーナ: そうよ。えーっと、ボエド出身じゃないけど、赤と青のファンよ。
ヴィゴ: 僕もボエド出身じゃないんだけど、サン・ロレンソのファンなんだ。
スサーナ: あなたもサン・ロレンソのファンなの?良かったわ![後ろに向かって]彼へのプレゼントを持ってきて。私もあなたにプレゼントを用意したのよ。なんて偶然でしょう。ほとんど同じものなの。ヴィゴ・モーテンセンのために、サン・ロレンソの全プレーヤーのサインが入ったシャツなの。
[ヴィゴがスサーナにキスをし、観客が叫ぶ]
スサーナ: OK。あなたの人生について、もっと知りたいわ。何を覚えてる?アルゼンチンのどこに住んでいたの?どの辺り?
ヴィゴ: ダウンタウンだよ。サン・ロレンソから随分離れたところに住んでいたんだ。学校では他のチームのファンに気が狂いそうになる思いをさせられてたよ。
スサーナ: そんなことがあったの?
ヴィゴ: うん。だけど僕は彼らを許したよ。
スサーナ: 今でも話をする子供時代からの友人はいるの?
ヴィゴ: いいや。ここを離れた時は子供だったから。
スサーナ: じゃあ、何を覚えてるの?ドゥルセ・デ・レーチェが好きだっていうのは本当?
ヴィゴ: マテ茶を飲むこと。
スサーナ: あなたはマテ茶を飲むのね。見つけるの大変じゃない?
ヴィゴ: そうでもないよ。アルゼンチンの物を扱っているイタリア系の食料雑貨店があるんだ。
スサーナ: よかったわね。ニューヨークに住んでいるの?それともロサンゼルス?
ヴィゴ: ロサンゼルスだよ。
スサーナ: このものすごい成功について話してよ。素晴らしい『ロード・オブ・ザ・リング』について。
ヴィゴ: そう。この役はギリギリで決まったんだ。彼らは既に撮影を始めていて、他の役者がやっていた役で... 彼の名前なんだっけ? ・・・ともかく、電話があって、役をやることになったんだ。
スサーナ: じゃあ、運だったのね。それで人生が変わった。
ヴィゴ: そう。沢山のことが変わったよ。僕はラッキーだったんだ。
スサーナ: この世界では運は必要よね。才能だけでなく、運も。あなたの息子がこの役をやるよう説得したという話は本当なの?
ヴィゴ: うん。電話があって・・・
[ROTKのトレーラーが流れ、観客が叫ぶ]
スサーナ: 今のが3作目で、ここアルゼンチンでは1月1日に公開です。アメリカではもっと早く公開されるわよね?
ヴィゴ: そう。12月17日だよ。
スサーナ: ここでは1月1日よ。話は戻って、あなたが電話を受けて、息子のヘンリーが役をやるよう説得したのね。
ヴィゴ: そう。電話があって、『ロード・オブ・ザ・リング』の監督が、僕が本を知っているか聞いてきたんだ。僕は、悪いけど、ノー、ほとんど知らないと答えた。それから、考えて明日までに返事をしてくれと言われて、だけどもしやることにしたら、翌日すぐに出発しないといけなかったんだ。僕は分かったと言って電話を切ったら、息子が「何を話してたの?ロード・オブ・ザ・リング?」って聞いてきたんだ。僕は、「そう、本なんだ」って言ったら、「もちろん本だって知ってるよ。誰を演じるの?」って言うので、「ストライダーだか、アラゴだか、そんな名前のやつ」って言ったんだ。息子はやらなきゃダメだって言うんだよ。だから、言ってみれば、彼が承諾したんだ。
スサーナ: まあ、なんて素敵な話なの。じゃあ、そのネクタイの話もしてよ。
ヴィゴ: えーっと、このショウはすごく重要だって知ってたので、少し緊張していたんだ。それで、友人のモンタナリ氏(訳注:プロデューサーのようです)がこのネクタイをしていたので、「いいネクタイじゃないか。貸してくれない?」って言ったんだ。彼は、「知ってる?このネクタイは、フリオ・イグレシアスがこのショウに出た時につけてたやつなんだ」って言ってたよ。
スサーナ: 本当に?本当に?なに、ネクタイがスター達の間で使い回されてるの?アルゼンチンの状況はそこまで悪いのね。
ヴィゴ: 僕は、たったの5人目だよ。
スサーナ: あなたの友人に会ってみたいわ。それから、もう一つ言いたいことが。あなたは昨日サンタ・フェまで自分で運転して、サン・ロレンソの試合を見に行ったのよね。信じられないわ。最高ね!ヴィゴ、お会いできて楽しかったわ。あなたは、ここアルゼンチンの一員よ。プレゼントもありがとう。来てくれてありがとう。『ロード・オブ・ザ・リング』の3作目の成功を祈るわ。
ヴィゴ: ありがとう。
[サン・ロレンソのマーチが流れる]