[ファンが記念写真を撮っている。かけ声は “ヴィゴ〜”。]
[画面の字幕]
TheOneRing.net は最近セント・ローレンス大学に招待された。
ヴィゴ・モーテンセンがスペシャルゲストだった。
サンディ・ヒンチマン教授:
皆さん、是非ともヴィゴを友人として暖かく迎えてあげてください。
ヴィゴ:
招待する側でなく、訪れた人達が自分たちを紹介する努力をしないといけない、という義務を持っています。そうすれば、キャンパスライフとタウンライフの間でも、誤解も少なくなるし、もっと仲良くできると思います。私がただ散歩をする、ということだけでも違ってきます。
来てくれてありがとう。写真を気に入ってくれるといいですが。
[画面の字幕]
ファンは、ヴィゴの写真と詩の展示を見るよう招待された。
すべての作品は、彼の最新作『Signlanguage』から選ばれたものだ。
セント・ローレンス大学学長 ダニエル・F・サリバン氏:
ヴィゴ・モーテンセンは、1987年から40本以上の作品に出演しています。俳優という仕事は、彼にとって自己表現のひとつの手段であり、他にも写真や詩、そして絵画で自己表現を行っています。
セント・ローレンス大学は、1980年の卒業生が戻ってきてくれたこと、そして彼の詩を私たちに紹介してくれることを光栄に思います。
ヴィゴ:
今日は、足を運んでくれてありがとう。これからいくつか詩を読もうと思います。こんなによく晴れた冬の日のひとときを、(外へ出かけずに)ここで過ごさなくてはならないことへの埋め合わせができるといいのですが・・・外の景色は本当に美しいですよ。
[参考・・・私の考えですが、詩というのは人生と同じで、感情やイメージ、アイディアや言葉が、自然に沸き上がってきた時に、いい作品に仕上がるものだと思います]
ある絵の断片的な部分があるとして、それらが私に語りかけてくることがあります。どうやってその絵を形作ればいいのかを教えてくれるのです。無理して絵を完成させるよりも、そうした自然の流れに任せる方が筆も進むし、幸せな時間を過ごすことができると思っています。
インスピレーションというのは、衝動的なものだと思います。概念としては、私や、他の誰かが偶然そこに行き当たる(インスピレーションとして感じる)ずっと前から、完全な形で存在していたのですが。
[参考・・・『Coincidence of Memory』(他の作品集に比べて、少し日記に近い形の本です)には、そういった、心で捕えた瞬間を表現した小編がいくつか収められています]
[訳注] ヴィゴのコメントは抜粋されてますので、真意を理解するには、セント・ローレンス大レポートのポエトリー・リーディングやオープニング・レセプションを参照してください。